2023年4月2日(日)道南陸上競技協会理事会が函館千代台陸上競技場会議室で開催され終了後、函館CRSの保護者数名が私を待っていて「松田先生、CRSの幅跳を強くして貰いたく先生にお願いに来ました。」と突然の依頼がありました。。窪田先生が亡くなってから、CRSの幅跳を指導する先生が居なく、「どう跳んでよいのかも分からず、試合に出すのも恥ずかしい」のですと。2023年度は、ご承知の通り、千代台陸上競技場は使えず、北斗市のグランドでの大会と練習でありました。私からは、この2月に帯状疱疹のため、重傷で右足が不自由で指導する自信がないと言いましたら、保護者から「先生は、座って指導してください。私たちが先生の手・足となりますから」ついに根負けし、4月16日(日)小雨降る寒い日でしたが、私のCRSでの最初の指導が始まりました。
練習を始めると子ども達が熱心に練習に挑みました。どの子も幅跳びの素質十分な子ども達ばかりでした。冬の公立未来大学での練習等様々な環境で練習しました。2024年必ず花が咲くことを信じて練習に取り組みました。
その甲斐あって全道小学生大会(室蘭)で優勝する児童と好成績を出す選手がでました。とっても嬉しかった。ある児童の親からは「子どもが絶対勝って、メダルを松田先生に掛けてやりたいと」言ってますよと教えてくれました。
その後、秋の大会までに自己新記録を更新した選手が続出しました。これまでやってきたことに間違いが無かったと思いました。指導するからには、全国優勝者を出すことを目標に、これからも練習に工夫を凝らして果敢に挑戦していきたいと思います。
2点申し上げたいことがあります
一、選手として、人間として大事なことがあります。どんな良い記録をだしても謙虚であること。決して威張ったりしないこと。黙々と真剣に練習しても華が出なくてもこれから長い人生にとって無駄なことではないことを思うことが大事だと思います。
一、感謝の心を持つことです。君たちが幅跳の練習に来ると砂場がきちんと整備されています。一分一秒練習が無駄にならないよう保護者の皆さんが代わる代わる砂をならし、皆さんの跳ぶ姿を見て、励ましていたことを忘れてはいけません。心の底から「ありがとう」という報恩感謝の言葉がでるときっと自分は強くなっていると思いますよ。
結びにマラソンの金メダリスト高橋尚子さんの言葉を添えます
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
NPO法人函館CRS走幅跳指導者 松田 賢一